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2014年03月07日

友だちに愚痴を聞いてもらった後に、自分を責めてしまうのはなぜ?(2)



~ きのうのつづき ~



パートナーからひどい事を言われたり、夫婦間でいやな出来事が続いたり。

自分の中で消化できないものを抱えているときは、

友達に話を聞いてもらうことで、

「 気持ちがスッキリした! 」 という経験は誰でもあると思います。


ところが、時として

「 愚痴ってしまった・・・」

と、自分を責めてしまうこともあります。



悲しさ、悔しさ、嫌悪感、モヤモヤした感じ。

そういったマイナス感情は、

吐き出すことによって体の外側に出さないと次のステップに進めません。

( 吐き出すことは 「 話す 」 ことに限らず、「 書き出す 」 ことや 「 歌う 」 ことや

「 スポーツなどで体を動かす 」 ことなど、自分に合った方法でOK )

ですから気持ちを吐き出すことは先に進むためにも大事なことなんですね。

なのに、自分の気持ちを解消しようと、

無意識のうちに吐き出すことを選択しているのもかかわらず、

友達に話をしたことを 「 愚痴ってしまった 」 と後悔するのはどうしてでしょうか?



私が思うに、次の2つの理由があると思います。

1.話す相手が間違っていたこと。

2.自分の根っこの部分に人に弱音を吐いてはいけないという禁止令があること。



今日は、2つめの理由について書いてみたいと思います。

( 明日2つめを書きます )



【 自分の根っこの部分に

 人に弱音を吐いてはいけないという禁止令があること 】



人に弱音 ( 愚痴 ) を吐いてはいけないという禁止令が、

自分の根っこの部分にあると、

弱音を吐いた自分が許せなくて、

友達に愚痴を言った後に自分を責めてしまうようになります。

愚痴を言って吐き出したい、やっと吐き出したのに、スッキリ!とはいかずに、

あ~あ、愚痴ってしまった・・・と後悔するなんて、きついですね。

愚痴が必要なときもあるのに。


どうして禁止令を作ってしまったのでしょうか?

ちょっと、子どものころを思い出してみてください。


両親が仕事で忙しかった。

両親の仲が険悪だった。

自分は第一子で、弟や妹がいた。


幼いころの、一番親に甘えたい時期に、

親が他のことに手一杯で自分をかまってくれなかったりすると、

自分のことは自分で何とかしなければ!

という想いが生まれます。

と同時に、誰にも頼れない、誰かに頼る自分はダメな子だ、と。

自分のことは自分でするのが良い子。愛される子。

人に頼ったりするのはダメな子。誰からも愛されない子。

ぼんや~りとでもそんな想いはありませんか?


そんな想いが心の根っこにあると、

人に弱音 ( 愚痴 ) を吐いた自分が許せなくて、

後々自分を責めてしまうことが多いです。


もし、あなたがそうだとしたら、あなたはとっても心の優しい人です。

両親に負担をかけないように、その小さな体で精一杯頑張ってきたのだから。

そして、あなたはとっても誠実な人です。

自分の決めた信条に従って生きようとしてきたのだから。

あなたは悪い子ではありません。

とってもとっても良い子なんです。


人に甘えたり頼ったりするのが下手。 罪悪感すらある。

そんな場合は、セラピーを受けるのが有効だと思います。

セラピーだと、その禁止令を溶かして癒すことができるんですね。


セラピーって何?あやしい・・・と思われる方は、

日常生活で、人に頼ったり、弱音を吐いたりしても

大丈夫だという経験を積んでいきましょう。

「頼り上手な人」を見つけて、その人の言動や周りの人の反応をよく観察したり、

自分も誰かにちょっとした頼み事をしてみたり、ほんの少しの弱音を吐いたり。

それを少しずつ積み重ねねいくんです。

今までは知らず知らずにやっていたことでも、

意識してやってみると、心に染み入るようにその大事さが実感できると思います。



自分の中に禁止令があると、

その禁止令を破る人を見ると、無性に腹が立ったりします。

あの人を見ると何故か腹が立つ

というときは、その人のどこに腹が立つのか探ってみてください。

それって、自分独自の禁止令に触れているからじゃありませんか?

まずは自分の中に禁止令があるかな?ということを知るのが大事。

自分を責めない。 自分に優しく。

それがひいては周りの人への優しさに繋がっていくのですから。