2015年06月30日
離婚による影響について、子どもの年齢別考察
『 離婚で壊れる子どもたち 』 の第二章では、離婚による影響について、子どもの年齢別に考察されています。
0か月から18か月児 - 愛着と絆の形成が困難になる
18か月から3歳児 - 親からの分離と個体化が困難になる
3歳児から5歳児 - 離婚は自分のせいだと思う
6歳児から8歳児 - 深い悲しみに陥る
9歳児から12歳児 - グレイゾーンを許せない
13歳児以上 - 離婚体験をプラスに転ずることも可能
見出しだけ引用しました。中身についてはおいおい書いていきたいと思います。
考えさせられたことをふたつほど。
ひとつめ。
乳幼児を抱えて離婚を考えている方がよく言われるセリフのひとつに
「 今なら子どもがお父さんのことを覚えていないから 」
というものがあります。
確かに間違いではないです。悲しいことですが、現実的にお父さんの顔などは覚えていないでしょうね。
お母さんにしてみれば、お父さんという存在がわかってから離ればなれになるのは子どもにとっても辛いから、お父さんを知らないうちに別れておきたい。最初からお父さんはいないということにしておきたい。そういう気持ちが働くのでしょう。
ただそうすると、子どもにしてみれば物心ついたときからお父さんがいない家庭で育つということになり、子どもの中で両親が揃っている家庭というものが存在しないまま大きくなるということです。
いくら母と子で平穏に暮らすことができていても、両親が揃った家族を体験していないわけですから、将来子どもが結婚し家庭を持ったときに戸惑うことになるのではないかと心配になりました。
子どもが小さいうちに離婚をすることになったら、子どもがモデルとなる家族と交流できるように工夫をしていく必要があると思いました。
そしてもうひとつ。
父親との面会交流を継続的に実施していくこと。
子どもが自分の親と触れ合うことで愛されている感覚をもつことはとても大事なことで、自己肯定感や自己信頼感を育むのに役立ちます。これが上手く育たないと、その後の成長に影響が出てくることが多いので、面会交流は頑張って実施して欲しいと思います。
もちろん、母親が安心して子育てできる状態を確保するということが一番大事だということは言うまでもありませんが。
2015年06月29日
『 離婚で壊れる子どもたち 』 を読んで

『 離婚で壊れる子どもたち 』
棚瀬一代著 光文社新書
図書館で借りてきてまだ読み終わっていませんが、参考になることがいろいろと書かれているので、自分のためにもまとめておきたいと思います。
「 離婚で壊れる子どもたち 」というタイトルはショッキングですね。
サブタイトルに、「 心理臨床家からの警告 」とあるので、「警告」という意味では目的を果たしているとも思いますが。
日本の法律では、離婚と同時に父か母のどちらか一方を子どもの親権者に定めなければなりません。
結婚中は共同親権で子育てしていたのが、いざ離婚となると単独親権になるわけです。
私たち日本人はこれを当然のことと受け止めがちですが、夫婦の別れが親子の別れに繋がってしいがちな今の日本の状況は、欧米諸国では極めて特異な目で見られているようです。
この本には、離婚によって片親不在となった子どもたちが、幼くして過酷な環境にさらされる中、どう成長し発達していくのか、その軌跡が書かれています。
離婚を考えている方、その中でも特にお子さんをお持ちの方は、子どもから見た「 幸せになる離婚 」を知るためにも、読んでおくことをお勧めします。
また、面会交流がうまくいかない元夫婦(特に同居親)にはぜひとも読んでいただいて、面会交流の大切さを感じていただけるといいなと思います。
2015年06月16日
サッカーファンにとっての6月
今週は、落ち着く暇がありません。
月曜日から
ブラジル代表
↓
日本代表
↓
なでしこ
↓
ブラジル代表
と、真剣勝負が続きます。
あ

女子ワールドカップと南米選手権がバッチリ重なっているうえに、ワールドカップ予選やヨーロッパ選手権の予選が各地で繰り広げられていて、把握するだけでも大変です。
ましてや、観るのはもっと大変

そもそも6月はサッカーファンにとっては楽しみの詰まった一か月。
待ちに待った一か月。
4年に一度のワールドカップやら、ヨーロッパ選手権やら、南米選手権が開催される月です。
シーズンオフに成前に、ここで一年分のエネルギーを補給しておかないとなりません。
多少の寝不足も仕方ないですね・・・
今晩、いよいよ始まるワールドカップアジア二次予選。
なでしこ連覇へのはずみがつく勝ち方をしてくれるように、TVの前で気持ち込めて応援します!
2015年06月15日
NHKナビゲーション 『中部ジモ女の選択「地方で生きるシングルマザー」』 を観て
先週放送されたNHKナビゲーションを観ました。
『中部 ジモ女の選択「地方で生きるシングルマザー」』
前半は、貧困層に陥りがちなシングルマザーの受入皿としての性風俗産業を取り上げていました。
「シングルマザー」・「貧困」・「性風俗産業」
これらをイコールで結ばれると、本当に心が痛みます。
後半は、地方の町に移住を決行したシングルマザーを取り上げていました。
移住先は、日本一の子育て村を目指している島根県邑南町
邑南町では、移住者に住宅や職を提供し、第2子以降の保育料無料、中学校卒業までの医療費無料を打ち出してて、定住のためのコーディネーターの方がいらっしゃいます。移住者に対するこのコーディネーターのこまめなフォローが印象的でした。
TVに出たシングルマザーの女性は、農園で働き、町営住宅に住んでいらっしゃいました。
お給料は安いけど生活費もそれほどかからないからやっていけるそうです。
TVの中で、お子さんを近所の方?同級生のお宅?が一緒に遊びに連れ出してくれている場面がありました。
何より、隣近所みんなで子育てに関わっている環境が良かったですね~。
今回は島根県でしたが、ここ静岡県のどこかの町村でもシングルマザーにとって魅力的な施策を提供できるところが出てくればいいなぁと思いました。
2015年06月10日
2015年06月01日
夫(妻)にもカウンセリングを受けさせたいのですが
相談にいらしたお客さまが、たまに
「 夫(妻)にもカウンセリングを受けに来させたい 」
とおっしゃることがあります。
ご自分が受けたカウンセリングを好評価していただいているということだと思うので、私はとっても嬉しいです。
ただ反面、この言葉どおりに相手側(夫なり妻なり)に来ていただいても、結論から言うと、あまり上手くいくことはありません。
なぜでしょうね?
カウンセリングは、問題意識を感じている本人が「何とかしなくちゃ!」と思って自主的にカウンセリングに来るからこそ、効果があるわけなんですね。
それが 「 相手にも受けさせたい 」という場合、ご本人が思っているほど相手側には問題意識がなかったり、あっても意識に温度差があることが多いです。
しかもほとんどの場合、二人は対立しているわけですから、そんな相手に「行ってみてよ」と言われても、全く行く気が起こらない。
逆にカウンセラーと結託してるんじゃないかと疑われたり、抵抗されてしまったりします。
それでも、何らかの理由で過去にご本人の紹介(?)で相手側がカウンセリングにいらしたこともあります。
が、思ったほど、上手くいくことはほとんどありません。
上手くいかない一番の理由は、ご本人の 『 相手に変わってもらいたい 』 という気持ちが透けて見えているからじゃないかと私は思います。
カウンセリングの場で現れるわけですから、たぶん、それまでの生活の中でも 『 相手に変わってもらいたい 』 という気持ちが日常的に溢れていたと思うんですよ。
相手側にしたら、何だかわからないけど気分が重い・・・ ということなんだと思いますが、それが相手の心を閉ざしてしまっているので、カウンセリングの効果にも影響するのではないかと思います。
その自ら閉ざした心を無理矢理開くわけにはいきませんからね。
こんなことを書いていると、じゃぁ、二人でカウンセリングを受けることは全く意味がないんだと受け取られそうですが、二人で「解決したい」という同じ方向を向いているときには、一緒に来ていただければカウンセリングが手助けできることはあると思っています。