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2015年06月01日

夫(妻)にもカウンセリングを受けさせたいのですが



相談にいらしたお客さまが、たまに 
「 夫(妻)にもカウンセリングを受けに来させたい 」
とおっしゃることがあります。

ご自分が受けたカウンセリングを好評価していただいているということだと思うので、私はとっても嬉しいです。

ただ反面、この言葉どおりに相手側(夫なり妻なり)に来ていただいても、結論から言うと、あまり上手くいくことはありません。

なぜでしょうね?



カウンセリングは、問題意識を感じている本人が「何とかしなくちゃ!」と思って自主的にカウンセリングに来るからこそ、効果があるわけなんですね。

それが 「 相手にも受けさせたい 」という場合、ご本人が思っているほど相手側には問題意識がなかったり、あっても意識に温度差があることが多いです。

しかもほとんどの場合、二人は対立しているわけですから、そんな相手に「行ってみてよ」と言われても、全く行く気が起こらない。
逆にカウンセラーと結託してるんじゃないかと疑われたり、抵抗されてしまったりします。



それでも、何らかの理由で過去にご本人の紹介(?)で相手側がカウンセリングにいらしたこともあります。
が、思ったほど、上手くいくことはほとんどありません。



上手くいかない一番の理由は、ご本人の 『 相手に変わってもらいたい 』 という気持ちが透けて見えているからじゃないかと私は思います。

カウンセリングの場で現れるわけですから、たぶん、それまでの生活の中でも 『 相手に変わってもらいたい 』 という気持ちが日常的に溢れていたと思うんですよ。

相手側にしたら、何だかわからないけど気分が重い・・・ ということなんだと思いますが、それが相手の心を閉ざしてしまっているので、カウンセリングの効果にも影響するのではないかと思います。

その自ら閉ざした心を無理矢理開くわけにはいきませんからね。



こんなことを書いていると、じゃぁ、二人でカウンセリングを受けることは全く意味がないんだと受け取られそうですが、二人で「解決したい」という同じ方向を向いているときには、一緒に来ていただければカウンセリングが手助けできることはあると思っています。

  

Posted by 田中延代 at 18:00
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