2010年08月09日
100歳以上の行方不明者
100歳以上の行方不明者が大勢いることが判明してきていますが、
初めて聞いたときには、そんなことがあるの?と思いました。
100歳ともなれば、長寿者に対する地域の関心も高いと思っていましたし、
自治体からのお祝い等もありますから、当然、自治体は把握していると思いますよね。
一般市民の感覚からすると。
ただ、冷静に考えてみると、
うちの事務所でも、過去に行方不明者の失踪宣告の事件を扱ったことがありました。
その当時、生きていれば確か100歳前後だったと思いますから、
家族や親戚が必要に(この場合は相続登記)迫られない限りは、
裁判所への手続きを開始しないために戸籍がそのまま残っているということも有り得ますよね。
他にも、今回の高齢者のケースにも似たようなケースが発表されていましたが、
死亡届を出した役所と本籍地や住所地が違う場合、
何らかの手違いで戸籍が(住民票が)生きたままになっているということもあります。
そんなことがあってはいけないのですが、人間のすることですから、やはり完璧はありません。
事務所で扱ったケースも、何十年も前に亡くなっている方が、
戸籍を調べたら生きていた!ということがありました。
追跡調査していったら、どうやら死亡事項の記載漏れだったようですが、
そんなことが現実にあるのですから、
100歳以上の方に限らず、実際には死亡している行方不明者は一定数はいるんでしょうね。
そう世間で話題になっている間に、先日、
失踪宣告で死亡したはずの男性が、警察に逮捕された = 実際は生きていた
という事件もありました。
世の中、ビックリすることが多いです。
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