2011年11月30日
お惣菜が幸せのアンカーになっている
先日、ラジオかTVから流れてきた話。
確か、お惣菜を作って売っている会社の求人に
若い女性が応募してきたときの面接のことを
社長さんが話していたんだったと思う。
その女性は、
「お母さんがお惣菜を買って来た日はすぐにわかった」
と言ったそうです。
私が学校から帰ってくると、
いつも、仕事から帰ってきたお母さんは夕飯の支度に忙しくて、
「おかえり」
と、台所にいながら言うのが精一杯。
ところが、お母さんがお惣菜を買って来た日は、
玄関まで迎えに来て、私の顔を見て
「おかえり」
と、言ってくれて、私の話をいっぱい聞いてくれた。嬉しかった。
だから、お母さんがお惣菜を買って帰って来た日は、
私にもすぐにわかった。
そんな幸せなお惣菜を売る会社で、私も働きたい。
そんな内容だったと思います。
この女性にとっては、
お母さんが夕飯にお惣菜を買って来ると、
→ 夕飯前、お母さんに時間と心の余裕ができる
→ お母さんが私の話を聞いてくれる
→ 私はお母さんに話を聞いてもらって、満足する
→ 私は幸せな気持ちになる
となって、
お惣菜 = 幸せな私
という方程式が思春期の頃に出来上がっているんですね。
心理学的にいうと、お惣菜が幸せな気持ちを呼び起こすアンカーとなっています。
夕飯をお惣菜で済ませることに、
とても嫌悪感を抱く男性も多いと思いますが、
この女性のように、お惣菜=幸せ の感情を持つ人もいるので、
頭ごなしにパートナーの好きなものを拒否すると、
パートナーの幸せまで認めないことになってしまうかもしれません。
お惣菜は一例ですが、パートナーが好きなものに
なぜそれが好きなの?
と、パートナーを理解しようとする歩み寄りができると良いですね。
それにはまず、自分がどんなものに幸せを感じるか、
自分でリストアップしたりして、確認してみるのも良いですよ。