2012年08月22日
全受容ということ
カウンセラーとして
相談者と向き合わせていただくときは、
全受容
を根底に据えてやっている。
相談者がお話しになる中身には、
様々な種類の感情や
そのためにとった行動や
もちろん、取らなかった行動が含まれていて、
いま現在の悩みや苦しみにつながっている。
私も、カウンセラーとして、
また、自分自身の経験から言っても、
「 受け入れられた 」
と実感できる体験は、とても重要だと思っている。
受け入れられて、認められて、
それが実感できると、
カチコチだった身体から ス~っと 力が抜けるし、
自分を縛っていた自分自身の感情から
何だか解放された気持ちになる。
留まっていた場所から、一歩だけ踏み出したような気持ちになる。
そうなって初めて、
勇気を出して話して良かったと思えるんだな。
だから、カウンセリングでは、
【 全受容 】
を心がけている。
本当は、【 受容 】 ということを意識しなくても
自然とできるのが理想なのだけど、
時々、受容できていない自分がいるのも事実なので、
カウンセリングが始まる前に、
自分で指さし確認して、心を整える。
つい先日のこと。
カウンセリングではなく、
以前の相談の報告にいらっしゃった方と話していたときに、
私の中で、ものすごーく引っかかる部分があって、
私も特にそこには触れなかったけれど、何となく態度に出ていたんだと思う。
その方の態度も、次第によそよそしくなってしまった。
まだ話したいことがあったのかもしれないのに。
後で振り返って、
どんなときに受容できていないと感じるかと考えてみると、
相談者の考えや行動が
社会的規範や、自分( 私 )の価値観から
大きくズレていると思えるとき。
そういうときだなってことが、最近わかった。
わかったから対策が取れると思う。
訓練できると思う。
私自身に癒やしが必要な部分もありそうなこともわかったし
まだまだ学びの途中です。