2010年04月27日
子どもの貧困~日本の不平等を考える
アイセル女性カレッジの公開講座に行ってきました。
テーマは 「子どもの貧困~日本の不平等を考える~」
講師は、阿部彩さん(国立社会保障・人口問題研究所)です。
阿部彩さんは、去年のエイボン女性年度賞を受賞された方で、
「子どもの貧困」という本も出されています。
つい先日、日本の子どもの7人に1人が貧困!
という、ショッキングな新聞の見出しを見たばかりだったので、
日本はいったいどうなっているんだ?という意味でも興味がありました。
この「7人に1人」(14%)という数字は、2006年の貧困率なんですね。
この後、2008年秋にリーマンショックがあって、
未だ100年に一度の不況を脱してはいませんから、
現在は3年前の14%から更に悪化しているんじゃないかということは容易に想像できます。
・児童虐待
・非行
・健康
・進学率
これらの問題は、親の収入と関係があるということも、よく聞くところではありましたが、
「貧困の連鎖」
これにはショックを受けました。
貧困で育ったという’不利’は大人になっても続く
ということですが、
長~い人生の中、子どもの頃に貧困状態にあっても、
大人になってから頑張れば、普通層に入れると思いますよね?
頑張れば。
でも実際はそうではなくて、大人になってからも 挽回できない んだそうです。
特に、0歳~6歳のときに貧困状態であることが一番影響を受けるんだそうです。
なんてことでしょう

母子家庭の59%が貧困状態ですよ!(平成19年)
(最新データでは、OECD30カ国の中でワースト1です!)
父子家庭でも25%にのぼります。
幼い子を抱えての離婚は多いです。 0歳~6歳に当たる子ももちろんいます。
母子家庭=貧困 ということではありませんが、
その後のことを思うと非常に考えさせられる内容でした。
また、このことに対する日本の政策も、非常にお粗末としか言いようがありません。
他の国では、社会保障によって格差がなくなるような制度があるというのに、
日本では効果がでるような制度はほとんどないと言ってもいいくらいです。
このままでいいんでしょうか?日本は!
ひとまず今日のところで言えることは・・・
安易な離婚はやめて、夫婦仲を回復しましょう!
既に離婚した方は、せめて養育費はきっちりと払いましょう!
ということですね。